おかえりモネが終わってしまった
毎日全部見た朝ドラは「ちりとてちん」以来だと思います。どっぷりはまり、毎日2回見るようになったのは東京編からだったかな...
終わりが近づくにつれ、ああこれはコロナの手前で終わるんだな、と思い始め、そうなると、そのあとにコロナがやってくるかと思うとどんなにいい終わり方をしても、その先を思ってせつなくなるんじゃ、と心配してたんだけど。
そんなことはなかった。最後まで本当にすごかった。
ドラマが終わったとしてもその先はあって、いいことも悪いことも起きるし、痛みは決して消えてなくなりはしない。ただ、それでも、ああこの先何が起こってもこの2人なら、みんななら大丈夫だよねと思わせてくれる、最後の1週間だった。
何より、お父さんが最終回で言っていた言葉。「そんな簡単じゃない」ということ。
りょーちんやみーちゃんの痛みも決して消えはしないけど、寄り添う人たちがいて、手当をしてくれる人たちがいる。
最終週とその前の週。りょーちんとみーちゃんの抱えていたものがわかったあとは、あ、この痛みをずっと抱えていたから、こんな表情だったんだ、と思い返すことばかりで。そして最後の「おかえり」を言った2人の笑顔の晴れ晴れとした顔が、今までと全然違っていて。
きっとどんな人も大きい小さいはあれど、こんな風に痛みを抱えたまま、見て見ぬふりをして生きていく。痛みがなくなるような魔法はないけど、ゆっくり癒していくことはできるという希望を見せてくれた。
こんなふうに最後の最後まで、隅々まで素晴らしかったのはすごい!と思うのです。「ちりとてちん」でも最終週だけは駆け足で無理やりな感じもあったなーと。
このドラマに携わったすべてのみなさんに。本当にありがとうございました!!!